痔になって肛門外科に行った話(前編)
先に言っとく、見づらいし読みづらいよ。
ようこそ僕のショートショートへ。
ショートショートと題していつも好き勝手書いてるが今回は前編、後編になりそうだ。
理由はのちにわかる。
いつからだろうか、たしか3、4ヶ月前だったかな。肛門に異変を感じ始めたのは。
何をしてても違和感があって時より痛む。そして痒い。確認しようにも自分では見えない。妻に確認してもらうと穴から少し外れたとこにポツリとディグダが顔を出していた。
薄々違和感を感じ始めた時から思っていたが痔だ。
俺もなっちまったかと思うと同時にまぁ小さくなったりもするからワンチャン治るんじゃないかと思い放置した。
さすがにボラギノールという名のモンスターボールでディグダを捕まえようと奮闘はしてみたもののなかなか捕らえることはできなかった。
10月に入り最初の週。
仕事も終わりに近づいてくる夕方頃にあいつはまた俺の肛門に猛威をふるいはじめた。
まぁいつものことだと帰宅し痛みに耐えつつ夕飯を食べた。
その直後だ。
今までにないくらいの痛みが俺を襲った。
そう思わせるほどの痛み。
妻に確認してもらうと覚えるはずの無い『だいばくはつ』をしそうとのこと。
冗談抜きで痛かった俺は次の日の仕事を休み肛門外科に行くことにした。
仕事を休むために電話をすると俺の職場には同じく痔だった人が2人いて、2人とも医者でその日のうちに痔を取ったらしいからアドバイスをたくさんくれた。
痔はその日で切ってもらって治るらしい。
医者当日。
今まではその医者の前を通るたびに絶対行かないだろうと思っていたがまさかそこに自分が行くなんてな。
ここだと思って着いてみると近くに移転したらしい。移転先は本当に近くだった。そしてかなりきれいな建物で儲かってるんだな、これが数々の肛門を見てきた肛門御殿かと言わんばかりだった。
朝9時からのその医者に着いたのは5分くらい過ぎた時だったと思う。まだ開いて5分くらいというのに駐車場はあと1台しか停められなかった。まるで俺がくるのを予知してたかのように。
中にはたくさん人がいた。みんな肛門が悪いんだ。何も恥じらうことはない。ここは肛門外科だ。
俺は自分にそう言い聞かせた。
いざ診察だ。
診察室に入り少し待たされ先生が来た。
めちゃめちゃ高須医院長に似てた。
もしかしたら本人なのかもしれん。
なんたってサンジアラビア人かな?わかんないけどその人が運転するヘリコプターで診察室に降りてきたからな。
今日はどうしたか、から始まり何か薬を飲んでるか、入院したことはあるか、骨折したことはあるかなどたくさんのことを聞かれた。
そして俺は全てに答え多分イボ痔だと伝えた。
先生が
「後は見ればわかるから。」
その時確信した。こいつ、できる。と。
そう先生は言い放ち俺は無造作にベットに横たわる。もちろんケツ丸出しで。
先生は俺のディグダを触診しはじめた。
その直後
「力緩めて、おならしてもいいから。力入れてると痛いよ。」
いよいよ始まる。
先生の指がホールインワン、もしくはBULLだ。
俺は初めての経験だったし普通に痛かった。
さらに肛門を開く器具も入れられた。
先生は全てわかったようだ。
先生はカメラとモニターを使い患部を見せてくれた。
ディグダはだいばくはつした後だった。
こんなにはっきりと自分の肛門を見たことはなかったがよく見えた。
そしてまた先生は他のところに行き、また待たされた。
看護師さんは俺と一緒に待ってたので
「爆発しちゃってるけど今日で切ったりすれば治りますよね?」
と聞くと
「多分入院って言われると思うよ?」
って。
え?
まぁ看護師さんだしまだまだ経験が浅いんだな。先生を待とう。医院長が言ったことが本当だからな。
またヘリで医院長が帰ってきて結果を伝えられた。
診断結果は『痔瘻(じろう)』
プツリと肛門に出来物ができているのでは無く内部まで貫通していてトンネルを作っているそうだ。そのトンネルから悪い物質を出して、たまってくるとディグダになり、また破裂する。それを繰り返しているらしい。
つまりそのトンネルをやっつけなければならない。
そんなことを言われた。
さらにイボ痔とかみんな言うけどそれは正式な病名とかじゃないから気安く口にしないでみたいなことも言われた。
ちなみに手術と1週間から10日ほどの入院らしい。
結論、俺は痔瘻を患い手術と入院だ。
看護師さんも伊達じゃねぇな。
これで俺は『早漏』と『痔瘻』の2冠を達成した馬鹿野郎となったわけだ。
てなわけでこれは前編とさせていただく。
後編は手術と入院のことになりそうだ。
あ、そして最後に。
今年のベストジーニストは俺になりそうだ。
後編はこちら
文豪になりたくて
Fin